重陽の節句 9月6日(月)~11日(土)
2010年9月04日
重陽は五節句の一つで 九の数は陽の極みであり、九が二つ重なるゆえ九月九日を
重九(ちょうきゅう)とも云われ、重九は長久に通じるので目出たい極みとされ、
不老長寿の意から祝ったのでございます。重陽節は、もとは中国に端を発し、
我国では平安時代より宮廷の行事として取り行われ、詩歌を成して菊の宴が
開かれ、また民間では菊人形の見世物などが行われました。
今週の初の膳 酒の肴膳は [ 重陽の節句 ]をテーマとして
菊花小蕪鴨詰め、烏賊の緑酢和え、
利休栗、ずいきの山家煮、初さんま幽庵焼き、
青海波清し汁、 お口すすぎは「菊酒」でございます。
陰暦にすれば、菊の盛りなので菊の節句と称し、菊の花びらを浮かべて酒を飲む
と云う菊酒は邪気を払い命が延びるといわれ、又この頃は栗も出まわるので栗の
節句とも称され、栗飯を食べたり致したそうでございます。
民藝手仕事三人展
2010年8月31日
第二回 「民藝手仕事三人展 」
日時 9月19日(日) 午前10時~午後6時
20日(月・祝) 午前10時~午後5時
会場 爐談亭
主催 手しごと組
後援 広島県民藝協会 / 爐談亭
■ 高橋鍛冶屋 高橋 勉 http://www.takahashikajiya.com/
■ 工房とんぼ 福田 利浩 http://www.matsue.jp/maturyu/maturyu/k-20.html
■ い草筆工房 「筆花」 北谷 伸幸 http://kunchi-ichi.main.jp/fudehana.html
◆この期間中は爐談亭の営業はお休みに付き、展示会のみの開催でございます。
会場では作者が製作実演や品物の説明そして昔ながらの ものづくりへの熱き想いを
語ります。 引き継がれてきた手仕事に新しきを創造する「手しごと組」作品の数々を
爐談亭の空間にて心行くまでお楽しみ頂けたら幸いに存じます。 爐談亭 亭主合掌
尚、出雲和菓子と冷たい飲物 (数量限定)を ご用意致し、お待ち致しております。
当日連絡先 / 090-8990-2861 代表 (高橋)
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◆ 尚、各種音楽会&絵画・美術展示会&茶会などの各種文化活動に、
爐談亭の空間を当亭定休日(日曜祭日のみ)に ご利用頂いております。
詳しくは爐談亭 亭主まで お問い合わせ下さい。 TEL 082-247-1378
野分 8月30日(月)~9月4日(土)
2010年8月29日
野分(のわけ、のわき)とは、立春から数えて二百十日頃、今年は8月31日にあたり
ます。昔から二百十日を中心に台風がやって来ると申しますが、また来て欲しくない
ものです。古くは台風と云う用語はなかったようで、風が野を吹き分ける秋の強風の
意で、台風を含めて秋の強風は すべて「野分」と申しておりましたようです。でも
台風がやって来たから、これを食べましょうよ!と云う約束事は無論ありませんで、
秋の気配が漂い始める野分の頃の 山郷料理をお楽しみ頂ければと思います。
今週の初の膳 酒の肴膳は、「野分」をテーマとして
秋味の野分け焼き、大徳寺麩と独活のべっこう炊き、ごんぼう煎餅
秋茄子と穴子のずんだ和え、湿地胡麻豆腐の猪山家葛あん
名残り鱧と茗荷の味噌汁、 お口すすぎは 梨 でございます。
さて、台風ともなると「猪もともに吹かるる野分かな」(芭蕉)などと、呑気に構えて
おられません。一雨ごとに朝夕の冷気が深まり、台風一過の澄み切った秋空を
見上げておりますと「いよいよ酒と肴の旨さも深まる」などと思うのも私たち酒従の
楽しみでもございますが、今年は台風もやって来ませんし 最今は雨も降りません。
まだまだ残暑は暫らく続きそうですね。
新涼 8月23日(月)~28日(土)
2010年8月22日
立秋そしてお盆も過ぎた初秋に 天地すべてが、涼気が帯びて来るのを申しますが、
日中は まだまだ残暑殊の外きびしく 例年ですと若干ではありますが、朝夕何んと
のう涼しく、しのぎやすくなった今日この頃を 「涼し」とするのは、日中の暑さあって
こその季語「新涼」ではないでしょうか。 「 秋涼し 手毎にむけや 瓜茄子 」 芭蕉
今週の初の膳 酒の肴膳は、「新涼」をテーマとして
鮎の名残り焼き、茄子の猪飛騨味噌煮 ちりめん覚弥、
百合根鴨まんじゅう、茗荷梅かつを青紫蘇巻き
蕎麦米汁、 お口すすぎは 山家実山椒 でございます。
「紀州梅がつを青紫蘇巻き」
紀州の南高梅を当亭独自の梅がつをに仕上げ、これまた数日間寝かせば、
生唾ものの旨さ百倍...その梅がつを&茗荷千切りと共に青紫蘇で巻きました。
「ちりめん覚弥」
定かではありませんが、覚弥とは一説にはこの料理を考えられた坊さまの名前
とか!? 要は夏漬物の古漬を膾(なます)にし、音戸ちりめんや生姜みじん切りと
共に和えました。古漬特有の味わい深い酢つぱさが、堪らなく食欲をそそります。
今年の八月も日毎連続の暑い毎日でいささか私たちの体が、すがすがしい秋を待ち
わびております。今週は過ぎ行く夏の素材にて夏の名残りの「食欲増進 山里料理」
と致しました。
送り火 8月17日(火)~21日(土)
2010年8月17日
送り火は、盂蘭盆の十六日に、十三日の夕方に門前で麻幹(おがら)を焚いてお迎え
した精霊をふたたび火を焚いてお送りすることを申します。この風習は中世の頃から
行われ江戸時代に民間に普及したものだそうでございます。地方によっては違うよう
ですが現在行われている中では京都の大文字がよく知られており、盂蘭盆が終わる
頃もなれば 朝夕に秋の気配が漂い始めます。
今週の初の膳 酒の肴膳は、「送火」をテーマとして
お精進送り火和え、くるみ豆腐信濃煮
無花果胡麻密だれ、生麩酢味噌、初秋茄子田楽
湯葉とろろ汁、お口すすぎは 大徳寺納豆 でございます。
今週は、年に2週のみの精進料理で初秋の精進料理です。 私達も年に一、二度は
心を澄まし、清らか気分で精進料理を酒の肴に賞味しながら祖先を憶い、自分を振
返る一刻が欲しいものでございますね。
立秋 8月9日(月)~14日(土)
2010年8月08日
立秋は二十四節気のひとつで今年は7日を申します。立秋は夏至と秋分の丁度中間
にあたります。暦の上では、この日から秋に入り立冬の前日までを秋とし、立秋は季
節の区切りとされております。秋と申しましても秋とは名ばかりで尚も厳しい残暑が続
き古歌がむしろ立秋の季節感を伝えておりましょう。「秋来ぬと目にはさやかに見えね
ども風の音ぞ驚かれぬる」等と、この時節の気象上も夏型気圧配置が一時的に衰え
ることにより、雲や風の様相に秋の気配がしのびよってくるのが僅かながらも感じられ
るようでございますね。
今週の初の膳 酒の肴膳は、「立秋」をテーマとして
鮎煮びたし、十三豆と蒸し鶏の胡麻和え
小芋安倍川、南瓜真薯青汁、穴子茗荷なます
沢煮椀汁、お口すすぎは すだち茶 でございます。
今日「赤とんぼ」を見かけましたが、秋は早いと申しましても気持ちの上でも炎暑の
中に秋の気配を早く感じたいもので 盆の行事が一般に月遅れの八月十五日前後に
行われるので、行事上の秋は早いものでございます。 暦の上では秋とは申せ、まだ
まだ暑き日々が続き食欲の失せる頃ではございますれば、今週の膳に「秋の気配」を
感じて頂ければ幸いに存じます。
セーンジャー「馬頭琴」 広島初コンサート
2010年8月02日
完 売 御 礼
誠にありがとうございます。お陰様で完売致しました。
3月のテレビ番組「徹子の部屋」から流れる初めて耳にする馬頭琴の音色に出逢い
ました。放牧が生んだ神秘の楽器「馬頭琴」奏者セーンジャーさんが奏でるその純朴
な響きは正にモンゴル大草原を彷彿とさせ、とても素晴らしく感涙致しました。
この感動を広島の皆様にも味わって戴きたく思い切って熱いメールを送りましたら、
「是非とも爐談亭にてライブが出来たらよいですね」嬉しい返信が返って来ました。
それからと云うものとんとん拍子に企画が進み、6月には当亭でのライブもご好評の
内に終わらせて頂きましたが、これ又ご縁ありまして (株)良和ハウス様のご厚意に
より、ゲバントホールにて広島初のコンサートを実現させて頂く運びとなりました。
モンゴル大草原に育ち ロマン溢れる若きアーティストの音色は、日本人の私どもに
とりましても何処か懐かしい旋律と共に、必ずしや皆様方にも感動して頂けるものと
確信致し、ご案内申し上げます。 爐談亭 亭主敬白
尚、当亭でも 「コンサートチケット」の発売お取次ぎも致しておりますので、お気軽に
お問い合わせ下さいませ。 (082) 247-1378 爐談亭
八朔 8月2日(月)~7日(土)
2010年8月02日
八月朔日(ついたち)を略して「八朔はっさく」といい、この頃 早稲の稲穂が実るので、
古く農民の間では初穂を恩人に送る習わしから 田実(たのみ)の節句、田面(たおも)
の節句とも申します。この日には米団子を作って田の実なりを賀したり、厄除けと称し
て桃を食べる日でもあったようでございます。また 武家では「たのみ」を「頼み」にか
け、日頃お世話になっている頼み合っている人に、その恩を感謝する意味で贈り物を
するようになったようで「御中元」の始まりとも云われ、夏のお正月の意味合いも含ん
でおるようです。
今週の初の膳 酒の肴膳は、「八朔」をテーマとして
八朔泣豆真薯、鱸たで味噌焼き、はも柳川煮
厄除け桃の胡麻密だれ、瓜雷干し笹身風干し酢
田の実団子汁、 お口すすぎは いり米 でございます。
この日、宮島では藁で編んだ田面船を作り人形を乗せて海へ流し、対岸の大野町で
は流れ着いたこれを拾いあげて田の畦に埋めると豊作になるとしたそうで、八朔の日
から夏の昼寝をやめて、この夜から夜なべ仕事をする切り替えの日でもあり、立秋を
前にして夏が過ぎると云う意もあり、秋ともなれば「夜なべ仕事が待つとる」のと泣き
べそかきながら「八朔泣豆真薯」を食べて田実の節句を賀し、古人は季節のくぎり
節目を大事にしたようでございます。益々暑さ厳しき折柄、八月七日には 「立秋」を
迎え、早いものですね。暦の上では秋となります。
一服の涼 「蓮見」 7月26日(月)~31日(土)
2010年7月20日
夏の盛りに、香りある美しい花をつける蓮の花弁は、十六枚が普通で朝開いて
夕方閉じるを三日繰り返し四日目には散ってしまいます。暁闇を破って "ぽん
ぽん"と音がするが如くに咲く蓮の花は、一瞬の気高い薫りに酔い、浮葉巻葉の
間から先き競う蒼々たる花を賞する蓮見の風流心。
今週の初の膳 酒の肴膳は、「蓮見」をテーマとして
心太蓮葉酢、新蓮根せんべい、おなす鰊
蓮芋と椎茸のあいまぜ、地鶏ずんだ焼き
じゅんさい梅汁、 お口すすぎは 蓮茎 でございます。
古人は早朝に蓮を愛でて涼をとるなどと その風流心をお持ちのようでしたが、
現代人の私達は中々そのゆとりもなく、蓮畑も身近には消えつつありますね。
せめて今週の爐談亭では、畳一畳の蓮畑を設え一服の涼を差し上げたく存じます。
この蓮花&蓮葉は岩国から取り寄せますもので、夜咲くはずもない蓮花は亭主独自
の手法で咲かせたものでございます。今週の26日(月)から 31日(土)まで 日々
替わる蓮花と、風流「象鼻酒」を心行くまで お楽しみ下されば嬉しゅうございます。

象鼻酒 とは、蓮の茎には蓮根と同じ穴が開いており、蓮の葉を漏斗代わりに
冷酒を注ぎ、茎から滴れ流れ出る清涼感溢れる蓮香の薫る酒を爽やかに味わい、
涼しさを楽しみむものでございます。その姿が、象の鼻に似ている所から「象鼻杯」
とも云われ、3世紀頃の古代中国では象鼻酒を飲めば3年寿命が延びるとし、
客をもてなす最高の味わい方とされ、岩国の古き茶道文献にも残されております。
今週は夏の花歳時記 「蓮見」 にて、一服の涼しさをお楽しみ下さい。 亭主合掌
28日は京都より広島出身の舞妓さん来亭 「蓮見の舞」を ご披露して頂きました。
白髪のお客様の御髪が少し邪魔ですが、ごめんなさい。
土用
2010年7月20日
土用は四季ともにありますが、通常は夏の土用。今年は七月二十日の「土用の入り」
から十八日間を申します。中でも二十六日の「丑の日」が重視され、うどん,梅漬け,
牛馬など"う"の付くものを食べた風習に夏の活力源の食べ物として「鰻」が、乗じた
ものでしょう。これは江戸時代中期に鰻屋が、奇才と云われる平賀源内に宣伝依頼
し評判定着したと云われており、他には土用蜆を食べたり、土用灸をすえたり習慣も
あるそうですよ。
今週の初の膳 酒の肴膳は、「土用」をテーマとして
土用鰻蒲焼もどき、家猪とごぼう梅煮、うざく酢
馬そぼろと蓮芋のずんだ和え、焼茄子胡麻豆腐
土用しじみ汁、お口すすぎは 梅薫茶 でございます。
そもそもは邪気除災の行事を行われたのが土用丑の日なのですが、暑い盛りの時期
を乗り切る為の古人の知恵でございましょう。






