夜咄 (1月25日~30日)
2010年1月22日
夜咄とは寒い冬の夜長に黄昏れ時から催される茶事七式のひとつとされ、
明暗の対照と寒暖の差異を楽しむもので、温かさが何よりのご馳走でございます。
「夜も長いことゆえ、いましばらく語り合いましょう」と、ひとつの火を囲み身も心も
暖め合うのが夜咄の茶事でございます。当亭は茶席ではありませんので酒を楽しむ
亭とし夜咄の茶事ならず「夜咄の酒事」として、平素より薄暗い亭内にて和蝋燭の
ほの灯りでお気軽にお酒とお料理を楽しんで頂きたく、そして一服の温かさを差し
上げたく存じます。
今週の酒肴膳は、春を待つ「夜咄」をテーマとして
鯛蕪蒸し、蕗のとう豆腐、猪山家煮
早わらび焼烏賊、しめさば柚子黄身酢和え
大徳寺麩汁、 お口すすぎは、生姜茶 です。
自然の微妙な変化に繊細な心を働かせた茶人は、"空の色に" "折節の淡雪に"
さては"障子に映る日差し"にも ひそやかな春の訪れを感じ取ったとか、現代の
都会生活では自然との触れあいが あまりにも乏しく、ともすれば人の心もすさみがち
になります。 寒い今宵は、囲炉裏の炉火を囲み心やすらぐ和蝋燭のほの灯りで
酒を酌み交し語り合うひとときに 日常から煩わしさから離れ心ほぐして頂ければ、
此の上ない幸せに思います
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